SSブログ

抒情-青柳いづみこ の Rameau [アート&アーティスト]

やさしい訴え ラモー作品集ジャン=フィリップ・ラモーはオペラ「ナバラの姫君La Princesse de Navarre 」で、フランス王室作曲家の称号を得ました。器楽曲(クラヴサン曲)、宗教曲、室内カンタータ、抒情悲劇、オペラ=バレなど主要作品は多くありますが、クラヴサン曲を室内楽曲やオペラに、またオペラや室内楽曲をクラヴン曲に編曲したラモー。

ピアニストでありながら多数の著書をもつ青柳いづみこ さんは、ドビュッシーに関する著作も多く、そのドビュッシーを通じてラモーに出会ったといいます。

ラモーの「エジプト女たち」は、ジプシーの踊り(ロム)を想像する必要があるという解説がありました。青柳いづみこ さんの演奏から、私は馬車が揺れるその中で女たちがクスクス笑ったり、窓からみる景色がどんどん遠ざかるのを憂い顔で眺めたり、途中の泉で水浴しながら小躍りしている様子が浮かびます。ジプシーの生活も身も心も絶えず流れめぐるような流浪を、ピアノの音符が流れる円を描くような音色で奏でています。

ロムはよく知られているように、インド起源の流浪の民族です。インド北西部ラジャスタン地方から、ヨーロッパ全体へ広がっていく通り道となったトルコやギリシア、そして東欧からロシア、西端のスペインまで広い地域のジプシー。青柳いづみこ さんの「やさしい訴え ラモー作品集」から「エジプト女たち」を聴くことができます。

試聴  PTNA ラモー/エジプト女たち 演奏:青柳いづみこ


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(3) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 3

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。