ダリ Dali の格別な女たち
ゴージャスな雰囲気を纏う一人の女性。誰でも一度は夢見るシーンではありませんか。こちらはダリの洋書、Salvador Dali's Dream of Venusです。
シュレリアリズムのサルバドール・ダリ。ポール・エリュアールの妻ガラと結婚し、ガラはダリの作品(ポルト・リガートの聖母など)にも登場しています。エレナ・ディミトリエヴナ・ディアコノワ(Елена Димитриевна Диаконова)は、ガラ・エリュアール(Gala Eluard Dalí ガラ・エリュアール・ダリ)と呼ばれていました。
1929年夏にダリと恋をしたガラという女性。恋多き女性の代表でもあるのですが、「悪妻」という序列には、なぜか登場していません。エリュアール、ダリと二人の妻であった「ガラ」は、常に新しい恋に、性衝動を抑えられなかったといいます。
つまり、その男性の才能の開花、性の官能性などのインスピレーションを与える女性だったのではないでしょうか。欲しいものを手に入れさせてくれる「女神」なんですね。
さて、ダリの格別の女性は、ガラだけではなかったのですね。ダリをパトロンにし、デビット・ボウイの恋人でもあったアマンダ・リア。
彼女の回顧録によると、ダリは性的不能。しかも両性具有という噂があったアマンダ・リア。
奇抜なファッション、特異な顔だち、特殊な感覚と行動は、パラノイアック・クリティック(偏執狂的批判的)である狂気の天才ダリと、惹かれあって当然でしょう。
私はアマンダ・リアとは、もっとも女性的な女性だったと思っています。たくさんの恋の維持や、結婚、そしてスーパースターの座に疲れ、最後の結婚相手には、富豪のアラン・フィリップ侯爵を選んだからです。女性が結婚を決意するひとつの理由ですもんね。(笑)
PHOTO (C)Salvador Dali's Dream of Venus: The Surrealist Funhouse from the 1939 World's Fair
上野の森美術館は大変なことになっているみたいですね。この前通りかかったら入場制限していました。何年か前にバルセロナから電車に乗って、フィゲラスのダリ美術館まで行ったことを思い出しました。
by (2006-11-27 22:51)
ダリ。絵やものを作ることができて本当によかった。と思う人です。
by 魚月見砂 (2006-11-28 20:53)
コメント、ありがとうございます。
身辺急展開。日々、超多忙の毎日が続いています。
某編集部に勤める友人K氏が軽い交通事故に遭い、彼が担当する事になった総ページ数92ページの別冊が進行できず、私が代行せざるを得ず、しかし〆切はわずか一ヶ月。
おまけに例の愛弟子「こまじょ」を、やっとK氏の勤める編集部に押し込んだはいいものの。なんと初仕事がこの別冊の編集アシスタント。
マーケティングデータのまとめ方、資料化の方法、編集・企画への活用方法、編集技術、と教えながらのサポートも同時並行作業となり・・・。
毎日が24時間ではとても足りない、という状況に置かれています。
来月は還暦を迎えるというのに、真夜中、PCのキャリーケースを担いで、チャリで打合せ場所に向かい、明け方近くまで編集サポート、という、信じられない毎日です。
おまけにこれ、全て友人ボランティア(笑)。
こんな歳になっても、頼ってくれる若い友人たちが居てくれることは、きっととても幸せなことなのだと思っていますが、流石に、かなりきつい。
とぼやきつつ。ブログ更新などとてもままならない状況なのに、忘れずコメントをくださったfu-さんに、とても感謝しております。
〆切は3月7日。
それまではどうにもならない状態ですが、fu-さんもどうか無理なさらず、私が楽しみにしている、素敵な記事を、これからもお願いします。
ちなみに、私がダリに出会ったのは、今から約43年前。
美大受験を決心したばかりの高校生だった私は、某ホテルで開かれたダリ展にたった一人で出かけ、素晴らしいカルチャー・ショックを受けて、夢を大きく膨らませたことを、昨日の事のように覚えています。
以来、シュールレアリズムは、私の美意識の原点に、ずっと居座り続けているようです。
またまた長コメントになりましたが、どうぞお体大切に。
目的を持った人生は、40代からが本番ですから。
40代の若さが実に羨ましい、mama-witcでした(笑)。
by mama-witch (2007-02-06 12:20)
gonさん
>バルセロナから電車に乗って、フィゲラスのダリ美術館まで行ったこと
本当にgonさんは、「芸の間」に身を置いていらしゃる。羨ましい限り。オペラの記事なども拝見して、場面を想像できる。それは、いろんなものに触れているからこそ、表現が豊かなのでしょうねぇ。
今回のダリ展は、結局行く機会がありませんでした。なんせ交通費がかかるので。今年の3月には、東京出張を狙っているのですが。
by fu- (2007-02-12 14:33)
pinさん。
>絵やものを作ることができて本当によかった。
それがなければ「タダの人」~でしょうか。それともシュールな人?(笑)
pinさんの「2006-02-27」の記事
http://blog.so-net.ne.jp/chatgris/archive/20060227
「ガラのどこがそんなにいいのか」と言われて、
「ガラがこのくらい(5センチぐらい?)だったら、食べててしまいたい。」
と言っていたというのを聞いた。なんだか切ない話だ。
とありましたね。
私、このpinさんの一言。とっても印象に残りましたよ!そうですよね!
by fu- (2007-02-12 14:45)
mama-witchさん
どうですか、体調は!
>マーケティングデータのまとめ方、資料化の方法、編集・企画への活用方法、編集技術、と教えながらのサポートも同時並行作業となり・・・。
1日48時間必要な気配。
私も、「審美歯科」の空間プロデュースと制服デザイン(素材とカラーの提案だけ)と、はじめて手がけるものに挑戦し、若干の疲労を覚えていますが、久しぶりに、心地よさを味わいました。
>ちなみに、私がダリに出会ったのは、今から約43年前
mama-witchさん。全然、年齢を気にしたことがなかったくらい、年齢を感じさせないパワーをお持ちでいらっしゃる。ちょっと驚きました。2つ3つくらい先輩かなぁと思っておりましたので。
でも、これだけのお仕事や、海外デザイナーの舞台などを手がけているmama-witchさんですから、当然その世代と気がついてもよいくらいでしたね!
私も、mama-witchさんのように、品格を重ねられる仕事を続けたいと願っています。
ですが!どうぞ無理なさらないで。
by fu- (2007-02-12 15:07)